閉域網を経由したクライアントPCの拠点間バックアップにSecure Back 3 Lite Editionを活用されているKYBエンジニアリングアンドサービス様で情報システムの管理・運用を担当する石田氏と長谷川氏に、Secure Back 3 Lite Edition導入の経緯やご利用状況についてお話を伺いました。


油圧機器や自動車部品商社のKYBエンジニアリング アンド サービスは、役員・従業員の大半が使用するノートPCをバックアップできる製品を探していた。同社が求める機能をすべて備えた唯一の製品がSecure Back 3 だった。
- KYBエンジニアリングアンドサービス(以下「KYBエンジニアリング」)では、Secure Back 3 を導入するまでどのようにPCをバックアップしていたのですか?

ファイルサーバやDBサーバについては当然バックアップしています。しかしクライアントPCのバックアップ関するポリシーは特に定めていませんでした。親会社でもPCのバックアップは行っていないのですが、それはデータがファイルサーバにしかないためで、ファイルサーバさえバックアップしておけば問題は無いのです。
当社でもそうしようという案がありましたが、実際の運用で考えるとシンクライアント環境に移行しない限り、すべてのユーザがポリシー通りファイルサーバにデータを保存するとは思えません。それに当社のファイルサーバはあくまでも“ファイル共有”用途で、重要なデータを保存するために運用しているわけではないのです。
また、メールクライアントには少し古いLotus Notesを利用しているのですが、それの仕様でメールのデータはサーバではなくクライアントPCに保存しなければなりません。仮にサーバで保存できたとしても、メールのデータはユーザ1人あたり1GB以上あるため、全員のメールデータをサーバに保存することは現実的ではありません。
そうなると直接クライアントPCをバックアップするしかないのですが、当社の環境やニーズに合った製品がなかったため、PCをバックアップできる仕組みを作ることは難しいと考えていました。
- クライアントPCのバックアップを本格的に検討したきっかけはありますか?

社内で使用されているPCの9割以上はノートPCなのですが、毎年何台かはHDDがクラッシュしてデータを失ってしまうのです。セキュリティ上、ノートPCを移動することが多いので、もしかするとその時の衝撃が少しずつ蓄積されてHDDがクラッシュするのかもしれません。ノートPCには重要データやメールデータが保存されているため、HDDがクラッシュすると大きな損害になってしまいます。
2008年は特にクラッシュが多く、10台のノートPCでクラッシュが発生してデータが失われました。中には本当に重要なデータもあったので社内で復旧できないか色々と試したのですができず、結局は外部のデータ復旧業者に依頼することになりました。しかし低額な業者はデータを復旧できず、復旧できそうな業者は高額だったため、実際に復旧されたデータはごく一部でした。
もともとクライアントPCをバックアップしようという意識はあったのですが、2008年度に頻発したディスククラッシュによるデータロストもあって、PCをバックアップできる製品の検討を本格的に始めたのです。
- Secure Back 3 を知ったきっかけを教えてください。

Secure Back 3 を知ったきっかけはアール・アイのWebサイトでした。バックアップソフトを探そうとインターネットで検索していて見つけたのです。それで問い合わせをしようと思っていたところ、Secure Back 3 を扱っている業者からたまたまお電話がありまして、詳しくお話を伺うことになったのです。
- 実際に案内を受けての印象はいかがでしたか?
「あぁ、これだ!」と思いました。特に社内のクライアントPCをバックアップする上で必須機能だと考えていた「リアルタイムバックアップ」と「帯域制御機能」を備えていることは大きなポイントでした。
社内LANの帯域は100Mbpsで、拠点間接続には帯域保証3Mpbs の閉域網を使用しています。このネットワーク内でメールやインターネット、ファイルサーバとのファイル転送、内線電話、基幹システムとの通信が行われているので、とにかく帯域制御機能は必須でした。
HDDはいつクラッシュするか分かりませんから、リアルタイムにバックアップできることも重要です。それにノートPCは日中の業務時間内でバックアップを行うことが必須ということもあって、バックアップソフトにはリアルタイム機能を求めていました。
- 他の製品との比較はされましたか?
メールクライアントにLotus Notesを使用しているため、Lotus Notes対応の海外製バックアップソフトを試しましたが、操作性に難を感じたので導入は見送りました。バックアップ機能には問題が無かったのですが、リストアしようとしたところファイルを探せなかったのです。バックアップソフトですからバックアップできることは当然として、簡単で使いやすいリストア機能も大切だと思います。その点Secure Back 3 は分かりやすくていいと思いますね。
ほかにも老舗といえるメーカの製品を検討しましたが、機能面でKYBエンジニアリングのニーズを満たしていなかったので導入候補にはなりませんでした。Secure Back 3 は新しい製品でしたが、だからといって信頼感が無いとか安心感が劣るといったことはまったく感じませんね。あくまでも機能重視で導入しました。
それに老舗の製品だからといって一度導入した製品を使い続けるわけではありません。実際にいまファイルサーバのバックアップで使用している海外製バックアップソフトはもうやめようと思っていますし。新しい製品でも機能面がニーズを満たしていれば導入しようと思いますよ。
- 決め手はほかにもありましたか?
価格ですね。ずいぶん安いと思いました。また、複数の業者さんでSecure Back 3 の取り扱いがあるという点にも好感を持ちました。実は最初にお電話を頂いた業者さんとは別の業者さんからも同じ時期にたまたまご案内を受けたのです。Secure Back 3 自体もコストパフォーマンスが高いと思いますが、それだけでなく多くの業者さんで取り扱いがあるという安心感も決め手になりました。
- どのような構成でSecure Back 3 を利用されていますか?

KYBエンジニアリング社内では約130台のクライアントPCが使用されていまして、技術開発部門が使用している数台のデスクトップPC を除いたすべてがノートPCです。Secure Back 3 ではPCの大半を占めているノートPCをバックアップしています。
開発部門ではCADを主に使用していまして、このデータはすべてファイルサーバに保存しているためデスクトップPCは対象外です。またファイルサーバもハードとセットで購入した海外製バックアップソフトでバックアップしていますので、今のところSecure Back 3 ではバックアップしていません。
バックアップ対象の拠点としては東京(埼玉)本社と大阪・広島・名古屋の営業拠点です。拠点間の接続には閉域網を使用し、本社に設置しているバックアップに対して本社内のPCと各拠点のPCをSecure Back Clientでバックアップしています。
- どのような設定で運用されているのですか?
バックアップ元としてはマイドキュメントとデスクトップにメールです。ノートPCはCドライブのみというディスク構成なので、これらのフォルダを対象として設定すれば、ほぼすべてのデータをバックアップできます。
マイドキュメントとデスクトップはリアルタイムバックアップで1世代の設定、メールフォルダはスケジュールで夜間にバックアップされるように設定し、世代は0にしています。3Mbpsの閉域網を経由して拠点からのバックアップを行っていますので、上限帯域はすべて1Mbpsに設定していますが、同時転送セッション許可台数は無制限にしています。今のところはユーザから「遅い」「重い」といった問い合わせは受けていないので、しばらくはこのまま運用するつもりです。
- Secure Back 3 の使用感はいかがですか?
大変使いやすいと思います。特にユーザが自分でリストアできる機能はとても分かりやすくていい機能だと思います。Secure Back 3 導入後すぐ社内で説明会を実施したのですが、ユーザからは難しいとか、使いづらいといった声は聞かれませんでしたね。
しかし実際にリストアする時になると研修会から時間が経っているからか、リストア方法に関する問い合わせをいくつか受けました。しかし一回教えるだけで覚えてもらえるため、2回目以降に問い合わせが来ることはありません。ユーザからの問い合わせが来ないということも使いやすさの表れだと思います。
- 設定や運用で工夫されている点はありますか?
ほぼ全員のノートPCをバックアップしていますから、バックアップサーバのディスク容量をオーバーしないように気を使っています。そこでデスクトップに除外用のフォルダを作成し、バックアップする必要のないデータや一時的な物はそこに保存させるようにしています。
また、Lotus Notesのバックアップについては少し工夫して運用しています。Lotus Notesはメールデータ1ファイルの容量が大きく、使用中はファイルが排他オープンされるためSecure Back Clientでバックアップすることができません。そこで週に1日、部署ごとに決まった時間にLotus Notesのバックアップが行われるようにしています。
- PCユーザの方々はどんな使い方をされていますか?
誤って上書きした際にリストア機能を使っているようですね。マイドキュメントやデスクトップは1世代保存するようにしていますから、各ユーザが世代ファイルを自分で探してリストアしています。
ちょっと特殊な用途かもしれませんが、出張先の拠点から自分のデータを引き出す方法としてSecure Back 3 のリストア機能を利用しているユーザもいますね。Secure Back 3 はWebブラウザからでもデータをリストアできますから、外出先の拠点で急に自分のバックアップデータが必要になったときも便利ですね。
- 今後アール・アイやSecure Back 3 について何かご要望や期待されていることは?

Secure Back 3 がOutlookなどと同様にLotus Notesの差分バックアップに対応しているといいですね。Lotus Notesでは受信したメッセージデータが1ファイルにまとまっているため、バックアップの度に大きなファイルを転送することになります。そのため日中のバックアップが難しいことから、今のところ夜間にバックアップが実行されるようにしているのですが、もし差分転送が可能なら日中にバックアップできるようになります。そうなればSecure Back 3 は文句なしです。逆にいえばそれ以外に要望はありませんし、製品自体にはとても満足しています。
Secure Back 3 はデータセンタへのバックアップにも対応していますよね。こういうところを見ると、本当にバックアップの事を真剣に考えて作られているなあ、と感じます。それにリストア機能も実際の運用を考えた設計で、とても使いやすいと思いますよ。

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KYBエンジニアリングアンドサービス株式会社は、油圧機器の製造・販売と自動車部品の卸を主な業務とする1956年創立の商社だ。同社はショックアブソーバ・ステアリングを中心とする自動車用油圧機器等のトップメーカであるKYB株式会社100%出資のグループ企業。油圧機器、自動車機器の販売を行なっている。
企業名:KYBエンジニアリングアンドサービス
所在地:埼玉県戸田市美女木1159番地
事業内容:四輪車用各種ショックアブソーバ、二輪車用各種オイルクッションユニット、ガススプリング、排煙窓用ダンパ、フリーロック、産業用オイルバッファ、オイルダンパ、ミニバッファ、油圧ポンプ、油圧モータ、油圧バルブ、油圧シリンダ、可搬形疲労試験機、ハイプレリーク、ドライブレコーダー、環境関連商品(マグネシウム)の販売および各種分析・技術支援
URL:http://www.kybes.co.jp/
石田氏と長谷川氏は元々同じソフトウェア開発企業に勤めていたが、中途採用でKYBエンジニアリングにシステム担当者として入社。営業部門の業務支援が主な業務で、同社のシステム構築や運用、製品の選定などを行っている。
「KYBエンジニアリングアンドサービスの製品」

KYBガススプリングはコイルバネに比べバネ定数が低いため、長い圧縮ストロークにわたってほぼ一定のバネ力が発生でき、扉類の開閉用として最適の特性を持っています。
またバネ作用と共に減衰作用を持ち扉類の開閉速度を確実にコントロールできます。

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製品についてはKYBエンジニアリングアンドサービス様にお問い合わせください。